
総合デザイン工学専攻
創造力で革新を起こす
工学的ものづくり
「工学」と「デザイン」
「デザイン」とは、人間の創造力、構想力、そして実行力をもって、生活、産業、環境に積極的に働きかけ、それらを意図的に改善する営みを指します。人間社会に創造的かつ構想的に介入し、諸要素を巧みに調整・適合させる行為、それが「デザイン」の本質です。「工学」の視点から捉えるならば、デザインは形状や機能の単なる設計を超え、技術と科学の英知を統合し、社会に確かな価値をもたらす根源的な営みであるといえます。従来のサイエンス主導の理工学では軽視されがちであったこの「デザイン」の概念こそ、技術革新や課題解決の原動力として今後益々重要視されるでしょう。本専攻では、こうした哲学的基盤のもと、工学的な「ものづくり」における創造性を重んじ、構成要素を統合し卓越したデザインのartifact(人工物)を生み出す学際的科学技術領域を追求しています。
総合デザイン工学専攻の特長
総合デザイン工学専攻は、機械工学、電気情報工学、システムデザイン工学の3つの学問領域を有機的に統合し、現代社会の複雑な課題に対応する高度な技術と創造的解決策を追求します。「デザイン」の本質を深く探求し、社会的意義を持つ人工物やシステムの設計に重点を置き、次世代社会に貢献するイノベーションを創出します。
目指す成果
本専攻が目指す成果は、個別の人工物の設計にとどまらず、それらを最適に組み合わせた統合的な工学システムの構築です。研究教育を通じて、このアプローチを実践し、各研究領域の具体的な課題解決に取り組みます。これにより、研究成果を社会全体に還元し、人類の発展に貢献することを目指します。